2023年02月04日

【日常にあるジェンダー不平等】


本日、横須賀市、男女共同参画と多様な性に関するセミナーを聴きながら、改めて書き残しておきたいと思うことがありました。

話の中で、「ポートマーケットのトイレ」の話題がでて、会場から驚きの声があがっていました。
これには、私も苦々しい思いをしています。

2022年、よこすかポートマーケットがオープンする前に、総務常任委員長として、まだスケルトン(=各店舗の内装ができていない状態)の現場を見学させてもらったときのことです。

トイレについては完成しており、男性側にはおむつ替えの台がなく、女性側にのみ設置されているのを発見しました。

2022年にもなって、いまだにこの状況なのかと驚き、その場で、「え?女性側にしかおむつ替え台つけないんですか?」と、現場に来ていた担当の若い男性にきいたところ、

「多目的用トイレには台がありますから大丈夫です!」

と何の疑いもなく、元気よく返事が返ってきたのです。

「おむつ替えをするのは女性である」という誤ったメッセージの発信になっているだけではなく、
「おむつ替えが男性用トイレでできなくて不便だ」という実際の不便さにもなっています。たくさんの人がかかわったにもかかわらず、このことに誰も気づかないままこのトイレは完成しました、ということを2022年に高らかに謳ってしまっているわけです。

なお、ポートマーケットは、市の外郭団体(=市が一定以上の金額を出資している)である、一般財団法人シティサポートよこすかが運営しています。外郭団体とはいえ、独立した法人ですから、市が直接注文を付けられる関係には、必ずしもありません。

しかし、市の管理職割合が県内最下位だと、結局こういうことが起こるぞ、という典型例のような出来事でした。華々しくオープンした裏で、私はトイレを見るたびに、このことを申し訳なく思い出します。


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