2025年07月12日
【ねこ】(2025年7月12日 市内見学)
KAWABATA横須賀三浦どうぶつ医療センターで開催された、保護猫譲渡会を見学させていただきました。
開催地は同院ですが、これは複数の団体によって共催される取り組みです。
個人あるいは小規模な保護猫活動団体の場合、定期的な譲渡会を開催することが困難であるため、このように同院が場所を提供し、共催しているという形です。
獣医師で同院代表取締役の川畑先生(大学の先輩なので普段は川畑先輩とお呼びしています)からお誘いいただき、見学の機会をいただきました。
正確には、「手伝いに来てみたら?」とお誘いいただき、お邪魔したものの、譲渡会主催の皆さんが素早くご準備されていたので、私は立っているだけで見学させてもらってしまった…という形です。
ただ、立っていただけなわけでは無く、たくさんの学びと宿題をいただきました。
元々、選挙で私が掲げて当選させていただいた項目のなかで、動物とともにある暮らしについて述べています。
今回の譲渡会では、保護猫活動をめぐる様々な状況を伺うことができました。
目の前の猫を放っておけず、費用持ち出しの状態で始めたこと
保護活動を行っても、去勢手術を理想のペースではなかなかお願いできないこと
空き家やごみ屋敷の増加は、野生動物の住処の増加にもつながり、猫も増えやすいこと
そして何より、動物をめぐる課題について考えるときにいつも行き当たる、結局これは人間の問題であって、悪いのは動物ではないということを痛感しました。
どうしても、動物をめぐる課題を提起しても、「まず人間が優先!」となりがちです。
少なくとも、いままでの、災害時のペットをめぐる質疑を市と行う中では、その傾向が強かったです。
ただ、動物とともにある暮らしを大切に思う人たちにとって、動物のことを真剣に考えることは、人間のことを真剣に考えることに直結しています。
私財を投げうって地域の猫のことを思う方々は、猫の一生だけではなく、地域の人の生活のことも思いながら活動をしています。
多頭飼育崩壊を起こしている人に対して、根気強く向き合う姿は、福祉そのものです。
住民福祉の増進に、動物のことを真剣に考えることは、十分に含まれると私は思います。
また、「災害があっても、この子(犬や猫)がいるから、避難はしない」とおっしゃる人に私はたくさん出会います。
そうした人たちも含めて救うことは、行政として考えるべきことであると、私は思います。