2025年05月21日

【ごく一部の不適切な運営者のせいで、横須賀市の学童保育全体のイメージが低下するのは残念である】(2025年5月21日)

本日(5月21日)の東京新聞に、横須賀市の学童保育(放課後児童クラブ)をめぐる記事が掲載されました。

■学童保育の不適切な運営、保護者はどう対処? トラブル対応、子どもへの接し方… 複数の児童が退所した横須賀市の事例から考える
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/100078/

学童保育(放課後児童クラブ)は、私が小学生だった頃、私が通う学区にはありませんでした。
当時、1クラス40人近くいて、4クラスありましたが、そもそも保育園卒の同級生がとても少なかった記憶があります。

共働き共育て・ひとり親での子育てにとって、学童保育は無くてはならない機能です。
現在では放課後児童クラブは市内83か所、すべての小学校区をカヴァーしていますが、それでもなお受け入れ態勢が足らず、待機児童がいます。
そして、その数は、正確には捉えられていません(親の働き方は4月でスパッと決まるわけではないので、年度途中で困るかたもたくさんいる)。


そんな、なくてはならない学童保育をめぐり、耳を疑うような事例が、市内の学童クラブで発生しています。

最新の私のチラシvol38でもお伝えしており、かつ3月定例議会でのよこすか未来会議代表質問でも取り上げておるところですが、
・「施設内で物品の故障があった際に、こどもを犯人呼ばわりし、全保護者への一斉メールで犯人捜しへの協力を募る」
・「外出先で児童を電車に取り残す」
など、本当にこどもと接するのにふさわしい大人が運営しているのだろうか?と大いに疑問に思います。

ーーーーーー

これらは、ごく一部の不適切な事業者が引き起こしていることです。
記事でも紹介されている通り、以前(約6年前)私が市と激論を交わした「学童保育児童預かり拒否事件」や、補助金不正受給事件のあと、横須賀市はこうした事件が起こらないように頑張ってきました。
もちろん、横須賀市学童保育連絡協議会の皆様は、日々素晴らしい環境を本市のこどもたち・保護者とともに作ってくださっていますし、何かあれば相談にものってくださっています。ごく一部の不適切な運営者のせいで、横須賀市の学童保育全体のイメージが低下するのは残念でなりません。

しかしそれでもこうした事態は現に発生しているわけです。
これを踏まえて、3月定例議会では、ついに市長が

「今後も助言・指導を通じてクラブに改善を求めてまいりますが、一向に改善が見られない、または継続的に不適切な事案が発生するようなクラブについては、今後、補助金の決定取消しや不交付も視野に入れて対応を検討してまいります。

「仮に補助金の不交付に伴いクラブが廃止となる場合には、併せて受皿整備等を検討し、待機児童が発生しないように努めてまいりたいと思います。」

と答弁するまでに至りました。

補助金の取消しという不利益処分を下すには、明確な理由が必要です。
ただし、こどもたちの安全・安心が脅かされ、身の危険が迫るような差し迫った状況が今後見られるようであれば、市は決断を下すべきではないかと、私は思っていますし、すでに相当程度そのような状況が迫っているように思います。

SHARE

facebook アイコンfacebookでシェアfacebook アイコンTwitterでシェア
この記事のタイトルとURLをコピーするタイトルとURLをコピーしました!

関連記事