2023年12月12日

【3年越しで両角達平先生を議員研修会にお招きできました】(2023年12月12日 議員研修会)

2023年2回目の議員研修会、講師は両角達平先生(日本福祉大学)にお越しいただき、「若者の政治参画について」をテーマにご講演いただきました。

よこすか未来会議は、両角先生をお招きしたいとの希望を3年間出し続けていました。

加藤ゆうすけは、【若者政策こそすべての政策実現への近道】と常に申し上げておりますが、大前提として、若者自身の人権擁護と可能性最大化のための政策として若者政策は急ぎ取り組むべきものです。若者政策にきちんと向き合える市議会・市役所なのかどうかは、市民にとって街の今後を示す重要な判断材料にもなります。今を生きる若者、これからの街に生きる若者、まだ世に見ぬ若者、すべての若者にとって、自分らしくあり続けられるまちにこそ、様々な人が暮らしたいと思える希望が生まれると、私は考えます。

念願かなって本日を迎えることができ、議会として若者の政治参画について共通の理解を得られたことをうれしく思っています。

■主体的で民主的で影響力のある若者の活動が応援されること


日本では、若者政策が語られる際に、【参画】【参加】という言葉がセットでついてきます。
これに対して、両角先生が詳しいスウェーデンにおける若者政策は、【若者の社会への影響力】が中心にあります。

日本でしばしば見かける、若者が参加しています!と標ぼうされるけれども、その中心に若者はおらず、単に動員されただけ、単に授業でやらされただけの取り組みは若者政策とは言えないと、両角先生は喝破します。

若者が真に主体的で在り、民主的な活動を通じて、身の回りや社会に影響力を持てるようにと目指す試みは、実は日本で国レベルでもこれまで行われてきていました。しかし「若者」とは何なのかを法律がうまくとらえられておらず、若者政策は法的根拠に乏しく、ゆえに予算措置もなく、地方自治体も取り組まなかった…という政策過程を論考にまとめたことがありました(URLからダウンロード可能)。

【論考】近年の日本の若者政策過程の分析を踏まえた、自治体若者政策の積極的な導入に至らない原因の探求.pdf
https://drive.google.com/file/d/1u2Rt-QcABt2lQ47tiatffYtsDugnrMl0/view?usp=sharing


論考では、国の政策過程を追って地方自治体が取り組まない理由を導きましたが、結局のところ、自治体が若者政策をやるかどうかは、地方自治の精神があるかないかなのだろうと感じました。

予算が無くても、やる自治体では、ちゃんとやっています。
予算をかけて建物を建ててユースセンターとするだけが、自治体若者政策ではないです。
いますぐにでもできることはいくらでもあります。
若者の政治参画という文脈でもそれは同じ事です。
「お願いですから若者たち話聞かせてください」という姿勢で、かつ若者が受け入れやすい方法で、話を聞くことから始められるはずです。
話を聞く役は、議員や市役所職員が直接聞く場合もあれば、若者から話を聞くことに長けた人にお願いする方法だってあります。

そのようなことを、今日、改めて思いました。

3年かけてようやく共通の内容を議会全体でみることができたので、ここから前へ進めていき、市執行部にも取り組みを求めていきたいとおもいます。

追伸:
もはや加藤ゆうすけライフワーク的に取り組んでいる若者政策。帰宅後、迷える大学生の「課題の分析ができません(>_<)」に急遽2時間向き合いながら改めて感じたのは、誰もが自分の中にちゃんと答えは持っているけれど、それが表に出てくるのに時間がかかったり、きっかけが必要だったりするだけなのだということでした。迷える大学生、お疲れさまでした。

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