2025年09月25日
【車いす利用者は災害時トイレどうすればいいのか、の続き】(2025年9月25日 決算審査:環境教育分科会)
決算審査の報告です。
9月25日は、私の出席しないほうの委員会(分科会)審査でした。
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【車いす利用者は災害時トイレどうすればいいのか、の続き】
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2024年度の予算審査の際、つまり1年半前ですね、【 車いす対応トイレの無い学校で、車いす利用者は災害時どうすればいいの?】という部分をかなり詳しく質疑しました。
●参考:
https://www.katoyusuke.net/blog/24030501
2024年度予算案では「和式トイレの洋式化ユニット」を大量に買い増し、全和式トイレを簡易洋式化するという大きな前進が得られました。
他方、この和式トイレの洋式ユニット設置による簡易な洋式化では、車いすまでは想定されておらず、
携帯トイレの次に重要な「仮設組み立てトイレ」は和式しかなく、
車いす利用者の震災時避難所生活が不可能であると言わざるを得ない状況もまた、質疑で明らかとなったところでした。
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そして今回の決算審査、つまり「2024年度の避難所のトイレ問題は結果どうなりましたか?」の部分の質疑が行われたわけですが、
一市民の天白議員の質疑によって、
「予算比で720万円増額して、当初買う予定だった和式トイレの洋式化ユニットを見直して、購入数の半分(約700個)は手すりのようなものが付いた洋式化ユニットにした」ことがわかりました。
今年度(2025年度)予算では、仮設組み立てトイレでも介護用のユニットを購入予定となっているので、これが配備されると、避難所によっては車いす利用のかたが自力でトイレを利用不可能という致命的な状況が回避される見込みです。
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該当部分質疑の書き起こし
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▽天白委員
34ページ (1)地域防災力整備事業 ⑤防災収納庫及び収納資機材の更新と維持管理 (ア)和式トイレの洋式化ユニット について、当初予算では414万2000円のところ、決算では1135万円余と、大幅な増額になっているわけですが、当初2860円のものを1448個 購入する予定、予算であったというふうに以前の委員会のご答弁でしたけれども、実際の整備数、どの程度であったのか、ご説明いただけますでしょうか?
●危機管理課長
予算当初、予算については、委員おっしゃる通りの数字とものという形になっております。
こちらですね、やはり、あの和式トイレを使いづらい方に洋式を使ってほしいということで、こちらのものを選んでですね、当初計画を立てたわけなんですが、やはり、座りやすさから言うとですね、ただ洋式であればいいというものではなくて、やはり手すり用のものがあった方が、高齢の方とか、体が不自由な方に配慮したものになるであろうということで、今、委員おっしゃったですね。 1400余りの数の半分の数を、肘付きのこの洋式化ユニットに変更したことによってですね、この当初、予算比で言いますと720万円の増という形で現われてきております。 一応、それを対応ということで、この差が発生したものです。 以上です。
▽天白委員
そういたしますと、すべての避難所において、例えば、車椅子の方が自力で利用するようなことも可能な形状のユニットを配備していただいたという理解でよろしいでしょうか。
●危機管理課長
そうですね。 こちら、車椅子の方が使えるかというのは、やはり、トイレの部屋の広さというものが、ずいぶん影響してしまうかなと思いますので、あの、今回、この和式トイレに置くタイプのこの洋式化ユニットを置くことで、この車椅子の方への配慮というものが済んだかと言われますと、完了してないと言わざるを得ないのですが、今回、7年度予算で、仮設型のですね、介護用のトイレのユニットも合わせて購入しておりますので、まあ、その配備完了をもってですね、そういった体制が整うものと考えております。 以上です。