2023年06月10日

【女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって、その怨念、無念さが多分、今の社会を構成している、という上地市長の答弁】(2023年6月定例議会 本会議)

【女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって、その怨念、無念さが多分、今の社会を構成している、という上地市長の答弁】(2023年6月定例議会 本会議)

上地市長、ジェンダー平等、やっぱりわかってなかったかな?というブログです。(悪い)衝撃が結構大きいやり取りなので、どう論じようかまだまとまっておりませんが…。

6月定例議会が始まり、7日・8日は本会議、一般質問の日でした。
今回私は、会派の副団長ということもあり、会派のサポートに回っています。
(今回会派から一般質問の場に立った竹岡議員・堀議員の報告や、よこすか未来会議のSNSでも、模様をお送りしていますのでどうぞご覧ください)

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■女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって、その怨念、無念さが多分、今の社会を構成している、という上地市長の答弁


掲題は、6月9日の本会議、他会派の議員の質問「「女性に選ばれるまち」を今後のまちづくりの観点とすることについて」に対する、上地市長の答弁からの抜粋です。

ジェンダー不平等な社会が形成されたのは、これまで形成されてきた様々な経済社会制度による構造的な問題であって、その人が生まれながらに持っている何かのせいではない(だから制度を変えて人々の社会規範・意識を変えねばならないという順番である)ということは、これまで私たち会派、そして加藤ゆうすけが繰り返し述べてきたことです。

それを踏まえて、以下の答弁をまずはご覧いただきたく、書き起こししました。
どのような点から上地市長の発言を論じようか、私の中でもちょっと衝撃が大きくてまだまとまっていませんが、ひとまず書き起こしをご覧ください。

ーー以下、質疑の書き起こしーーー

■青木哲正議員2問目
▽青木哲正議員
市長ありがとうございます
市長のお考えがよく分かる当然でした。ありがとうございます。
 
それでですね、まあ、あの、今回のテーマは、大きなところで女性に選ばれるという目線を持とうよという街づくりの根幹を聞かせていただいたんですけども、そのまちづくりの根幹を作る際に市長が何回かおっしゃっていた慈しみの心という部分が私にとっては非常に響く部分がありまして。
 
実は私、大実家が流山市なんですね。それで大昔の流山市を見ていて田んぼと畑しかない町がなんでそういう風になったのかなと思いましたけども、何もないからこそできる政策がいっぱいあるっていうことを実感しました。
 
新たな町になるわけですけども、時間がたてばいくら流山市だって古くなるということを考えると、歴史のある横須賀がこういうこのような町を維持してきているということを考えれば、非常に、力点、強い部分、アピールできる部分かなという風に思います。
 
で、それについて、その歴史ある街がこのような形で存在してこれから動いていく中で、市長としてはこの歴史の部分はアピールするおつもりはありますか。
 
●上地市長
近代史からしかクローズアップされてない、歴史の中で、最近になると「鎌倉殿の十三人」で歴史観っていうこともあるんですが、歴史とはなんぞやっていう話になると、もちろん歴史を含めて、自分のアイデンティティ、気づかなきゃいけないというところがあるんですが、
 
その前に、慈しむっていう、ちょっと言わせていただくんですけど、
やっぱり差別のない社会と思うんですよ。人を、人を思いやるっていうのは。
 
それでそのさっきの女性の問題とも繋がるんですが、
私、古今東西、歴史の中で女性が虐げられた歴史って多分ものすごくあって、女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって、その怨念、無念さが多分、今の社会を構成しているっていうふうに思うんですよ。
 
だからこそ反動形成で男女共同参画社会っていう話が出てて、女性が、女性が、っていう声が思い切りでるのは、つまりそういう女性が虐げられた人の歴史というもの、あるいはその念みたいなものを浄化させなきゃいけない、昇華させなきゃいけない時代に来てるところ。
 
で、実は横須賀は、昔からその意味でみんなで助け合った社会だったので、歴史というよりもですね、みんなで慈しむ助け合った地域社会であった。
私は少なくともそうだというふうに思ってるから、そういう社会の延長の上に横須賀は私は成り立ってるし、これからも作っていきたいというふうに考えているので、歴史はその上に乗っかっているもんだという風に思っています。
 
まずはそこをきちっと整理し、検証し、昇華させなければ、健全な社会にならないというふうに思っています。
女性に選ばれるまちという風におっしゃってたから、持論を述べさせていただいた訳です。
 
▽青木哲正議員
あの、私もどちらかというと、移民で、移動、移動で横須賀に来た人間なんで、起こりの部分から横須賀がよく分かってないところがありますよ。
 
ということは、市長は小さい頃から横須賀を見てるわけなんで、その歴史という成り立ちの部分と、女性に選ばれるという部分で、先程その女性のミトコンドリアに刷り込まれたという部分ありましたけども、そのようなことがあるのかなという風には思います。
 
で今回の質問のテーマっていうのは非常に大きくて、全項目が網羅されているものなので、考え方を伺いたいという風に思って、質問を作り上げてみました。
 
それで特にですね女性の決定権が上がったという部分、これはこの会場でも思い当たる節がある方が大勢いらっしゃると思いますけども、自分でもなるほどそうだなと自分の家庭を顧みて、あの博報堂の調査もまんざら、当たらずといえども遠からずだなという風に思いました。
 
で、上地市長も、それに関してはご自身のご家庭がどうだということではなくて、職員の方のご家庭もそのような方向性もだいぶあるだろうなという部分がある中で、やっぱり我々男性の遺伝子の中に刷り込まれた部分と、この女性が選ばれるようになったと、女性の発言権、決定権が大きくなったという部分で、認識を変えていかなきゃいけない部分が色んなところに出てくると思います。
 
で、それについて皆さんが会議をやる、女性がほとんどいない部長会議、偉い人が揃っている会議の中で、そのような見方をされることが努力しないと、やっぱり難しいんでしょうか。自然とそういう方向になるでしょうかね?ちょっとその辺の考え方を伺いますでしょうか。
 
●上地市長
それが私よく分からないんですが、
私結婚してからすべて女房が決定権を持ってたんで。全く逆で。
機能分化、役割分担出来てきたから、家庭の中で全く、同列で、だから私にとっては仕事でもなんでも男女の区別は全くないし、今でもそうなんで、それをだからいつもそこの話になるんですが、その女性の数をある程度しなきゃいけないっていう意味が私には今でもよく分からない。
 
この状況の中では、女性が必要だって、女性ってはいかないな、能力が必要な場面はそれぞれ男女と関わらず、あると思っているので、少なくともそういう今までそういう風にしてきたし、あえてそれを女性が、女性がっていう、さっき言った、その無念の歴史の中で反動形成であることはあるんですが、私の中ではそれが全く同列という風になので、それをどのように訴えていくかっていうことが、よく理解できないの。だから全てを慈しむまちにしたいという風に先ほどからお話をさせていただいてるんですが、こんなもんでよろしいでしょう。



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