2023年03月01日

【前向きな答弁が多かった今回の代表質問】(2023年2月24日代表質問その2)

2月24日 代表質問 その2です。

■前向きな答弁が多かった


 報告その1でお伝えしたジェンダー平等に関する前向き答弁があまりに衝撃的だったので陰に隠れがちですが、このほかにも、今回の代表質問で問うた内容に対しては、今まで以上に、前向きな答弁が多くありました。以下、質問事項の概要に答弁を添えながら概要を記します:

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▽(3)衣笠地区の活性化について ア 衣笠山公園の機能拡充について
今後も子どもたちにとって充実した遊び場となるよう、アスレチック遊具を新設し、より多くの方々にきていただけるよう、衣笠山公園の機能拡充をしてはいかがでしょうか?

●上地市長
衣笠山公園は市内随一の桜の名所であり、自然の散策や蛍の観賞も楽しめる公園です。園内にある遊具は市内小学校の遠足や保育園、休日は親子連れの方など、衣笠地域の拠点となる公園として多くの市民に利用をされています。ご指摘の遊具に限らず、衣笠山公園に奥の方が訪れていただけるようなリニューアルを是非検討していきたいと考えます。

→もう少し渋った答弁を予想していただけに、「リニューアル」と踏み込んだ表現には、期待と好感が持てます。楽しみです。

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▽4 アーバンスポーツの活性化について
(1) アーバンスポーツを楽しむことができる場所の整備について
アーバンスポーツの聖地になるため、今後、屋内のスケートパーク整備や、市営プール跡地を活用するなど、実際にアーバンスポーツを楽しむことができる場所を整備していくことについて、市長の考えを伺います。

●上地市長
 街中でBMXやスケートボードをしている人がいて危ないといった声を私も耳にしますが、一方、地域や商店街の方から「スポーツの愛好家はやる場所がないから仕方なく町中で行なっている。ですからやる場所を作り、そちらに誘導してあげてほしい」といった声もいただいています。市営公園プールの跡地については地域のニーズや特性を踏まえ再整備を進めていく考えですので、この活用についても地域全体の意向も配慮しながらアーバンスポーツも含めた様々な活用の可能性について検討を進めていく予定であります。
 ソフト面の政策を展開するだけではなく、アーバンスポーツを推進する本市としましては、する場所の整備も大変重要と考えており、公園プールの跡地に限らず活用できるスペースがないか、現場や費用対効果、財源の確保といった様々な観点で現在検討しているところです。

→ちゃんと施設の整備を進めていくことを明言しているので、こちらも期待が持てます。アーバンスポーツはまさに、いま力を入れてこその分野なので、機を逃さず進めていただきたいと思います。

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▽5 テクノロジーの活用について
(2)行政DXを更に進めることについて
今一度、研修を受け各部局で活躍する職員が、自ら業務フローの見直し、業務のデジタル化を提案できるよう、そしてまだ研修をうけていない部局も含め、すべての部局が業務フローを自ら描き、効率的な業務に取り組めるようにしていただきたいと思います。「研修を受けた職員が、次の研修の講師を務める」ということができるくらいに、これらを進めることについて、市長から改めてメッセージを発していただけないでしょうか。市長の考えを伺います。

●上地市長
 まず行政DXに対する私の思いを改めて述べさせていただきます。DXとは単に業務をデジタル化することではなく、その技術を活用することによって、職員を作業ではなく、人でしかできない業務についてもらうための取り組みだと思っています。そしてDXを推進するためにはやはり前例踏襲にとらわれない職員の仕事の進め方に対する意識を変えていくこと、これが最も重要と考えます。そのためには自らの職業業務を可視化して、どのようにしたらより効率的に業務が進められるか職員自身が考え、実践していくことが必要だと思っています。
ご質問にもありました、業務フローの研修は私も有効だと考えておりまして、職員には研修を通じてその重要性活用方法等しっかりとした知識を身につけてほしいと思っています。ことあるごとにこのようなことは広く発信してきていますが、改めて今申し上げたことが私から職員に対するメッセージです。
 なお、ご提案の全職員向けの実施については、令和5年度から実施する予定です

→基本的に、行政のデジタル化を通じた業務改革であるDX(デジタルトランスフォーメーション)について、上地市長から後ろ向きな発言は聞いたことが無いのですが、引き続き、来年度も積極的に取り組むことが示されました。

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▽(2)市役所での障害者雇用について
ア ワークステーションよこすかの体制強化の検討について
担当職員の専門性を高める、専従職員を配置するなど、ワークステーションの体制を強化することを検討してみてはいかがでしょうか。

●上地市長
 障害者ワークステーションのスタッフが一般就労へと結びつくように、来年度は独立した係と支援する体制を強化してまいります。すでに知識や経験のある職員を配置していますが、研修機会を増やすなど職員の専門性を更に高めてまいります。

→かなり明確な答弁でした。障害者ワークステーションは、2019年度に横須賀市役所内に開設し、一般企業等への就労に向けて最大3年間障害者スタッフとして経験を積むことができるというもので、今年度で2期目の障害者スタッフが卒業年度を迎えています。答弁は、これを強化するものです。

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▽(4) 聴覚障害者のコミュニケーション保障について
イ 音声情報を文字化し、情報保障することについて
ウ 総合福祉会館において情報保障を行うことについて
 公共施設において音声情報を文字化し、聴覚障害の方の情報保障をすべきと考えますが、市長の考えを伺います。特に障害のある方の利用が多い総合福祉会館において、電光掲示板のような大掛かりなものでなくとも、モニターなど安価なものを活用し、情報保障を行うべきと考えますが、市長の考えを伺います。

●上地市長
 おっしゃる通り、聴覚障害者をはじめ、障害のある方にとって様々な機器や手法を活用し的確に情報を伝えることは重要なことであります。また、筆談ボードでやり取りするよりも音声を文字化する機器を使った方が情報量も多くコミュニケーションの幅が広がります。 総合福祉会館など聴覚障害者が利用する頻度が高いところから、災害時や緊急時にも活用できるような機器の導入について検討してまいります。

→これは本当に切望されていたものでして、聴覚障害のかたがたの団体からも、私たちよこすか未来会議からもずっと要望していたため、ようやく前に進むことをうれしく思います。

なお、現在、市総合福祉会館では、筆談用ホワイトボードが壁にかけてあるのみです。もし今、大地震が起きて避難が必要な場合、高層階にあるボードに「避難してください」と手書きしに、1階の職員が階段駆け上がる…そんな無茶な想定になっていると言わざるを得ない設備しか備えられておらず、対応は急務です。(写真は5階)

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