2018年06月22日
【障害者福祉に関する意見交換会(障害者施策検討連絡会)】
【障害者福祉に関する意見交換会(障害者施策検討連絡会)】
6月21日、障害者福祉に関する意見交換会に出席しました。
障害者施策検討連絡会、という、「市内の障害者関係団体が連携し、障害(身体障害・知的障害・精神障害・内部障害・発達障害など)の相互理解を深め、個別及び全体の課題の検討と市への施策提言等を行う」会が主催です。
本市の障害福祉に関係する部局の担当者(障害福祉課だけではなく、児童相談所、教育委員会支援教育課などもです)も出席する、かなり大きな会です。市に、直接、まとめて、意見を届けることができる機会です。
(昼の部と、夜の部があり、私は両方出席していました)
また、この場は、障害を抱える当事者だけではなく、保護者、生活介護事業所の職員、経営者など、様々なかたが意見を交換する場です。「障害」とひとくくりにいっても、例えば、障害児が、移動式のお風呂で入浴できるサービスのことは、生活介護事業所で勤めるエキスパートでも、どういう現状で、どういう課題があるのか全く知らなかったりしますので、とても有意義な場です。
■意見には、障害を持つ当事者でなくとも、ちょっと立ち止まって考えてみると、気づくことができたはずのこともたくさんありました。
以下に、当日あげられた主な意見を記します:
■障害を抱えるお子さんに関わること
- 就学前検診について。配慮が必要な障害を抱える子は、みなと同じように並んで検診を受けるのが難しい。地域の小学校で検診を受けるように記された手紙がきて、どうしようかと思うことがある。そうした場合に、個別に対応できるなどの配慮の言葉を載せてほしいとつたえているが、何か変わるか。
- 障害児を育て、放課後等デイサービスを利用しているひとは以前より増えていると思う。放課後等デイサービス事業所、保護者、学校の連携が難しく、保護者としては子どもの育ちについて、連携を取って話をしたい。現在は学校・事業所に連絡帳で伝えているが、伝わっていないと感じることも。3者で話せる場が欲しい。是非教育委員会から定期的にそのような場を設けてほしい。
- 市役所、療育相談センターにおむつ交換台が少ない。身長が伸びれば、子供用では難しい。
- 運動会で、支援級の先生にも他の先生と同じように役割が割り振られている。運動会当日は仕方ないにせよ、運動会練習の際、個別対応が必要な子に対応できる先生がいなかった。
- 障害福祉課の巡回入浴サービス補助の話。今年度利用できる回数が増えて、夏場は月4→6回になったものの、在宅の入浴は、体を曲げて入らねばならず、中学生で身長体重も増え、負担が大きい。1年を通じてサービスをもっと利用できるようにしてほしい。
- 自宅の浴室が狭く、障害をもつ子を入浴させるのが大変。我が子は5歳だが、今後成長して、今と同じような状態でお風呂に入れられるのか不安である。
■世の中で感じるバリアのこと
- 外出の際に、場所を書かねばならないことに抵抗がある。
- 電動車いすで外出した際、小学生の列があり、狭い道だったので、道を譲ってほしかったが、言いづらかった。やがて小学生は逃げてしまった。ハンデを理解してほしい。
- 衣笠駅と浦賀駅の前の降りるバス停の段が高いので居りやすくしてほしい。
(補足)バスターミナルがカーブしており、運転によって、歩道の段差の上に降りられるか、いったん段差の下に降りるか、変わるということ。歩道に接続しないので、怖いという意見。
- 私は、私が障害者手帳をもっていることを受け止め切れていない。バスで手帳を見せる際、恥ずかしいというか、抵抗感がある。生きづらい。障害に関係なく、困っている人がいたら、誰もが助け合える街にしたい。
■今回の会に出席して
専門用語が多く、制度が細かく分かれていることにより、「障害」と一言では到底くくれませんが、そのことが、より多くの人たちを巻き込んで、もっと良くしていこうよという動きを、妨げてしまうことにもなりかねません。
できるかぎり、誰にでもわかる言葉で、説明していけるよう、私も引き続き学びながら発信します。