2023年11月30日

【ハラスメント対策の方向性】(2023年11月30日)

    12月定例議会、本会議2日目です。

    今日の質疑の中では、ハラスメント対策としてアンケートによる職員実態調査の必要性を問うた大村議員に対する上地市長の答弁が、私の中では印象的でした:

    ーーーーー
    ●上地市長
     どのような方法があるかはわからないのだけれど、そのまえに、これは、企業風土というわけではなく、どこの企業でも同じような問題を抱えている。ただ、その、風通しが公務員の世界というのはあまりよくないというのは事実であって。
    それからもう一点、これは、マインドの世界だと思う。さっきおっしゃったように、法律がどうのというより、人間性の問題なのであって、「よかった、ありがとう。」というのは公務員だけではなく市民の皆様にも、優しい街になってもらいたい、セクシャルハラスメント・パワハラなどありえないという世界をつくりたいという風に思っていて、それをいちいち法律や、なにかで、やるという社会が、私はあまり理解できないので。
    今言ったように、つなぐディレクターにもお願いして、様々なショックアブゾーバーになっていただいて、どういう相談があるかということは時々聞くことになっているのですけれど、おそらくどこでも同じような問題はあるだろうということはよく認識をしております。ただ、個別(の問題)に関してわたしがどうのこうのというよりも、今の体制の中でできる限りのことはやっていきたいし、今言ったようにパワハラ・セクハラなくしましょうよということは呼びかけていきたい。あとは、何度も言うように、マインドの問題だと思っています。
    ーーーーーーー

    上地市長の答弁の傾向として、制度で解決することの大切さについて理解を示しつつ、「やはりマインド(心、精神、思い)の問題」と強調することが多いように感じます。

    私も、もちろんマインドは大切なことで、むしろマインドが前提にないと、どのような制度を作ったところで全く意味がないと思っていますから、上地市長のおっしゃる気持ちもわかります。

    ただ、やはり、ジェンダーを巡る課題で再三私が強調しているように、「目に見える制度を変えることで、目に見えない風土が変わる」という、政策づくりにおいては、この順序をまず意識することが大切だと考えています。

    現時点の横須賀市役所という組織にハラスメントが蔓延しているとは私も思いませんが、かといって4000人を超える組織の中で「皆無」とも思えませんから、こうして制度で対応していく必要性は、あるのではないでしょうか。

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