2023年03月06日

【ダメ押しで質問】(2023年3月6日 総務常任委員会/予算決算常任委員会総務分科会)

総務常任委員会/予算決算常任委員会総務分科会の報告です。
3月6日は、選挙管理委員会事務局、経営企画部、総務部に関する新年度予算議案などについて審査を行いました。

代表質問・個人質問で問うた部分を、委員会審査でも詳細に問い、新年度予算の中身自体の精査はもちろんのこと、実際に使う際や、さらにその先の政策に対しても良い流れをつくるのが、新年度予算審査における議員の大切な仕事の一つです。私は委員長なので質疑は行いませんが、よこすか未来会議から伊関議員と長谷川議員が出席しておりますので、質疑をしてくださっています。

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■引き続き、DX(行政のデジタル活用)は続く

代表質問でも問うた、行政のデジタル活用について、経営企画部に対して念を押して問いました。
デジタル・ガバメント推進担当室(通称:デジガバ)は、4月1日から、デジタル・ガバメント推進担当部として独立、いわば「格上げ」されます。それだけ、上地市長も、行政のデジタル活用に前向きである表れであり、ここで改めて問うことで、よこすか未来会議としても重視している姿勢を示しました。

答弁としては、来年度も「デジガバがしっかり入って改革する活動」は行いつつ、さらに、代表質問で答弁があった通り、「研修の前段となる「業務フローとは何か」といった部分、ビジネスプロセスマネジメント研修を受けるために前知識を高めてもらうような研修」 に取り組んでくれると答弁がありました。

いわば、この4年間は、市役所の中に「先駆者」を育てた状態です(そしてデジタル・ガバメント推進室長とICT戦略専門官が本当に素晴らしい)。この先駆者たちを庁内全体で活かしていくために、ちゃんと全職員に理解を深めてもらおうという、人事改革の王道ともいえる取り組み順序ですので、期待が持てます。

<質疑から引用>
▽長谷川委員
BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)について、具体的には、四年間ぐらい研修やられていると聞いております。どんな内容で取り組まれていて、それは具体的にどういう効果があったのかということを伺いたいと思います。

●デジタルガバメント推進室長
 まず土木部においては道路要望の受付から見直しを行いまして、それが発展いたしまして、市公式LINEによる道路要望受付にまでたどり着きました。それと、令和3年度に実施しました介護保険の担当においては、介護保険の申請受付を電子データで受け付ける形でフローの見直しをしております。
 もう一つが、教育委員会学校管理課の方では、文科省の方から空き教室を始めとする様々な調査が頻繁に来るらしいのですが、学校に問い合わせをし、学校現場に行っているといった部分について、そのやり方をそもそもデータベースできちんとしようと、データベースの構築をしているところが目立った部分です。
 あともう一つが、初年度2019年度にプレ実施した福祉部のメンバーが、ほっとかんの元となるような福祉の総合窓口のやり方とは何か、といった部分の研究をして、今日に至っています。

▽長谷川委員
 いわゆる業務フローをきちんと作りなさいよ、目の前の仕事をやるということ以上にですね、どういう仕事を、どういう意味があってどういう流れがあるのか、それをきちんと把握しながら更に改善できるようにしていこうという趣旨だと思うんですが、本当に横須賀としては四年間ずっとBPM研修に取り組んでいて、それが具体的にそれぞれの職場の中で活用、意味が出てきたということであります。
 今後、研修は当然続けていくんでしょうか。どういったところへの展開を考えていると、計画の方で提案をしようとしてるのか、それについて教えてください。

●デジタルガバメント推進室長
 ビジネスプロセスマネジメント研修は大変有効だと思っております。やはり、業務の可視化なくしては、何が大変であるとか、そういったことがきちんと分析ができないっていうところは、非常に有効であったところでございます。
 我々は今まで、各部局において手挙げ制の希望制で取り組んでいました。そして、今までは、管理職、必ず課長職を必ず8日間絶対完全出席、といった形でやってたんですが、それはやっぱりどうも重い(※業務への負担が大きい)らしいので、そこはきちんと改革をするっていう意思決定の部分に同席するというと、少しその参加要件を緩めて、より広く(庁内で各部局の参加を)募集しようと思っています。
 もう一つは、代表質問で市長がお答えされてましたけども、研修の前段となる「業務フローとは何か」といった部分、ビジネスプロセスマネジメント研修を受けるために前知識を高めてもらうような研修を、企画して進めてまいりたいと思っております。

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■審議会、オンライン配信、がんばってください

こちらも代表質問で問うたものですが、審議会という、市がなにか重要な計画や政策を決める際に、「みなさんどうしたらいいか案をください」と市長が相談する(諮問といいます)会議を、誰でもどこからでも参加できるようにオンライン参加可能にしたり、市民がどこからでも見られるようにオンライン配信してほしいという話の続きです。

総務課、zoomアカウントを当初6つ追加して、すべてにwebinar機能もついたものを契約しようとしていたのですが、さすがにそれは今の庁内利用状況を考えると無駄になってしまうということで、2アカウント・webinar無しに減額補正をしたのが2月16日の総務分科会でした。

しかし、これはむしろ、「庁内の利用状況が低調である」という部分こそ、改善していくべき部分ですので、この部分について委員会で追加で問うていきました。

総務部長も「総務部として、会議室の在り方そのものを見直して、閉鎖された空間から、このアカウントを取ったし、機器も、wifiも整備して、外に開かれる会議室ですという風にハード面では変えましたので、公開の会議なんかはデフォルトがリアルタイム(配信)ぐらいに持っていけるように、まずはマニュアルとかを作って職員の敷居を下げて、広げていきたいというふうに思っております」と答弁されていたので、全庁挙げて、取り組んでほしいものです。

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<質疑の書き起こしより>
▽伊関委員
オンライン会議の審議会は、数は少ないものの、実施されていることは伺っています。その中で、もう少し活用していくことが重要かなと思っています。ただ、リアルタイム配信はまだやってないということで、今日も先ほど市長の記者会見の配信も行ったらどうですかという話もありましたので、是非この辺も出来る限り、リアルタイム含めて。
特に、書面会議だけで終わらせるというのが一番意見が出ない。なんというか、やっただけ、の形作ればいいという風にしか私どもは取れないので、少なくともオンライン会議をやって、できるかぎりリアルタイム配信をやっていただきたいと思いますがいかがでしょうか?

●総務課長
まずはやはり、リアルタイムというか、補正を認めて頂いて、機器を設置というところで行きますと、書面(会議で済ませること)を減らすという、まず今まで対面の流れからコロナで(対面会議ができなかった)ということがありましたので、zoomを入れてまずは庁内で内部的には活用しておりますが、審議会でのリアルタイム配信は目指す姿と思っております。
総務部としてもですね、それを発信して使い方をより職員に周知してということで、その部分は積極的にというふうに考えております。

▽伊関委員
ちなみに、こないだの補正で機器のアカウント数を減らしたりとかしましたけれど、その令和4年度でzoom会議の開催数とか、どこの部署が使ってるとか使ってないとかそういうのって把握されてるんですか?

●総務課長
現在の統計の取り方に問題があるかと思いますが、どこの部署が使っているというのまでは把握しきれてないのが実情ですので、今の回答の部分は今後の課題とさせていただければと思います。
令和4年度補正で入れさせていただきました、zoomライセンス元々二つライセンスをもってまして、二つ増やしたことによって、約1か月、1月12日~2月10日までの数字が手元にございます。そちらでいきますと、追加した2ライセンスで28回、早速使っていただいています。

▽伊関委員
一番コロナが落ち着いて、風邪と一緒ですよってなった時に元に戻っちゃうのが一番心配なのです。やっぱりせっかく機器が入り、効率的にできる、前後の移動の時間が無くなって実際の会議の時間だけで物事が決めていけるこのメリットを享受しないと、この機器を導入した意味がないので、ぜひそこは活用できるように各部署に通達してほしいです。

●総務部長
ご指摘の通り、総務部として、会議室の在り方そのものを見直して、閉鎖された空間から、このアカウントを取ったし、機器も、wifiも整備して、外に開かれる会議室ですという風にハード面では変えましたので、公開の委員会(審議会の間違いか?)なんかはデフォルトがリアルタイム(配信)ぐらいに持っていけるように、まずはマニュアルとかを作って職員の敷居を下げて、広げていきたいというふうに思っております。



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