2020年06月10日
【コロナ協議会やってます】(2020年6月2日と6月9日 新型コロナウイルス感染症対策検討協議会)
【コロナ協議会やってます】(2020年6月2日と6月9日 新型コロナウイルス感染症対策検討協議会)
横須賀市議会では新型コロナウイルス感染症対策検討協議会を開催しています。他の市町を見ると、新型コロナ対策でこうした特別の協議の場を設置してるところもあれば、そうでないところもあります。
新型コロナウイルス感染症対策検討協議会(長いので以下コロナ協議会って言いますね)は、その名前の通り、市および市議会のコロナ対応について協議する場です。各議員から出されたコロナ関連の協議事項について、議員同士でひとつずつ協議し、市に申し入れるのか、議会で対応するのか、保留にするのか、取りやめるのか、結論を出していきます。協議結果は、議長及び議会運営委員長に報告されます。
↑5月22日(第4回)からは、全てオンライン公開されておりますので、録画がみられます。会議録も、全文が後日読めるようになりますが、正式な会議録の公開にはしばらく時間がかかります。
動画をご覧いただければお分かりの通り、議員同士が活発に質疑を交わしています。
…「議員なんだから議論するのは当たり前だろ」とのつっこみはまぁその通りなのですが、日頃私が様子を報告している本会議や委員会は、えてして市執行部との質疑であり、「執行の約束を、会議録に残る形でとりつける」という側面が大きいように思います。
一方で、コロナ協議会では、議員同士が意見を交換しあい、議会として何を市に求める(あるいは求めない)のか・議会として何をなす(あるいはなさない)のか決めています。
先の見えないコロナショックの中で、様々なかたからご意見をいただき、それを踏まえて各議員は協議会の場に臨むわけで、意見交換も激しくなります。私の尊敬するすずかん先生が「熟議」の大切さを説いていますが、まさに、様々な方向から意見を出し合い、議員間討議を重ねるなかで、意見を集約しています。
なお、私の所属会派・よこすか未来会議からは、小幡議員と永井議員が協議会に出席しており、私は委員ではありません。会派での会議を通じて、両議員に意見を託し、協議会で議論していただいています。
■例えば、次亜塩素酸水の話
例えば、市が配布している「次亜塩素酸水」。効くのか効かないのか、噴霧していいのかダメなのか、水掛け論のようになっていた2か月半でしたが、この数日少し動きがありました:
「学校における消毒の方法等について(2020年6月4日)」(文部科学省)
〇次亜塩素酸水の噴霧について
・次亜塩素酸水の噴霧器の使用については、その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面において様々な配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間で使用しないでください。
→という具合に、一目瞭然に、文科相が、噴霧については問題視しています。
当然、この事務連絡が発出された背景には、「効果があるかないかわからず、ましてや害があるかもしれないものを、噴霧していいの?」との不安の高まりがあったわけですが、そのあたりは6月2日のコロナ協議会でも出ていました。
6月2日の協議会では、噴霧のみならず、そもそも何に対して有効なのかしっかり確認してほしいとの意見で一致し、「次亜塩素酸水についての科学的知見及び安全性を国に確認し、その結果をもとに配布終了も視野に入れて検討していただきたい。」という形で市執行部に申し入れをしました。
そして、6月9日の協議会では、市からの回答をもとに再度議論が行われました。
「噴霧については、文科相からの通知を踏まえ、市としては慎重に対応」とあるので、実質的には、噴霧は無くなるだろう…と思っています。(ほっとしています)
なお、その他のコロナ協議会からの要望・確認とそれに対する市の回答は、市webサイトからご覧いただけます:
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/7860/g_info/20200507.html
■要望・確認から、検証の段階へ
このように、様々な要望・確認とそれへの回答に基づく議論をした1か月でしたが、今後は、いずれ確実に訪れる感染症流行の第2波に備え、今回おこなった対策が果たしてどの程度有効だったのか・過程は妥当だったのか、検証の段階へと突入します。
ぜひ、皆様からも、ご意見伺えればうれしいです。