2016年11月22日
津波
津波 2016/11/22火曜
私は横須賀におり、福島の友人たちからもいまのところ被害にあったというお話は伺ってません。
11月22日5時59分、福島沖でM7.4の地震がおきました。
相馬港にも90cmの津波が到達しました。
南相馬市でも一時400名あまりが避難したもようです。
「東日本大震災を思い出してください」「今すぐ逃げてください」と朝からNHKのアナウンサーが強い調子で連呼してましたね。
東北で接する高校生や友人には東日本大震災の被害をもろに受けている人も当然ながら多く、テレビの津波映像や、緊急地震速報でPTSDが再発したり、病気とまで診断されていなくとも大いに不安に駆られ動けなくなっちゃう場合もあるんで、テレビ見ながら泣いてないといいなぁ…ちょっとやりすぎじゃないかなぁ…と思いつつも、やはり遠く横須賀の地にいると、津波への圧倒的な「無反応」を感じざるをえません。
わが地元・浦賀の過去の津波についてググってみると、以下の論文がでてきました↓
羽鳥徳太郎「東京湾・浦賀水道沿岸の元禄関東(1703)、安政東海(1854)津波とその他の津波の遡上状況」『歴史地震』第21号、37-45ページ
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_21/P037-045.pdf
論文によると、1703年の元禄関東津波では、12月31日(マジすか…)の夜中、4.5mの津波が浦賀に押し寄せたそうです。
じゃ、4.5mの津波が来たら、浦賀のどのあたりまで水没するの?
横須賀市の作成した「津波ハザードマップ」から、浦賀の駅前を拡大した写真を見てみましょう。
オレンジ色の線が、津波3~5mで浸水するエリアですが。
ほら。
駅前、水没…。
(※この画像は「津波ハザードマップ」の一部です。全体図は https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/2005/bousainavi/sonae/hazardmap/tunami-map.html からダウンロードしてください)
…。
浦賀駅のホームは、大津波警報(津波高さ10m)でも大丈夫とされているようです。
ちなみに、「なんだ相馬港90cmか」と思った人もいるとおもいますが、90cmの津波を食らうと、大人はほぼ全員流されます。
「津波やばいよ」と伝えるのは、福島で過ごした私の、横須賀での役割だと思います。これを機に、少しでも、横須賀のかたがたが津波に対して危機感をもってくだされば、と願ってやみません。