なんどでも
チャレンジできるまち
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加藤ゆうすけと一緒に行政・政治を学びませんか?

Message
みなさんに伝えたいこと
『人づくりこそ、まちづくり』
ずっと住み続けたい横須賀をつくる

私の横須賀での政治活動の原点には、約5年に渡る福島での復興支援経験と、1年半の復興庁での行政経験があります。復興の過程で感じたのは、地域に暮らす人が自らの意志で動き出し、議論し、まちを動かすエネルギーの力強さ。さらにその過程には、必ず若い世代の姿がありました。これからの地域の担い手となる若者への支援は、必ず横須賀の未来の力につがります。立派な建物や道路ではなく、「人づくりへの集中投資」「人づくりこそ、まちづくり」の思いで、市政に取り組み続けます。

Policy
私の政策
  • 01
    なんどでもチャレンジできるまち
    なんどでもチャレンジできるまちとは、老若男女、いつでも何にでも取り組める、チャレンジすることが素晴らしいのだと称賛されるまちです。言い換えれば、「自分らしくあり続けられるまち」です。男なんだから、女なんだから、もう若くないんだから、こどもなんだから、障害者なんだから…と、レッテルを張られることなく、自分らしくあり続けられるまちです。
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  • 02
    地域で頑張る人が輝ける街
    地域で頑張る人が輝けるまちとは、率先して課題解決に取り組む人が応援されるまちです。横須賀のことは、横須賀の人が決める。国や県、誰かえらいひとにまかせっきりのまちづくりはやめて、地域のひとりひとりが、できることからやってみようと思えるまちをつくっていきたいのです。
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  • 03
    じぶんごと化できるまち
    じぶんごと化できるまちとは、他人事にしたり、見て見ぬふりをしないまちです。「自分には関係ないこと」と思わずに、少し立ち止まって、相手の立場になって考え、「これだったら私できるよ!」と、自分にできることを探してみる。そんな人がたくさんいるまちです。
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Blog
活動報告
日々の活動報告や生活に役立つ情報を発信しています
  • thumbnail for 【幼児期のこどもと性】(2023年9月定例議会 決算審査)

    23.09.22 Fri

    【幼児期のこどもと性】(2023年9月定例議会 決算審査)

    9月定例議会も後半に入り、決算審査をしています。2022年度(令和4年度)の決算議案について、各常任委員会(予算決算常任委員会分科会)別に、詳細な審査を行います。9月22日は、予算決算常任委員会環境教育分科会にて、市長室、および環境部の決算議案審査に、臨みました。ーーーー■保育士向け男女共同参画と多様な性に関する研修会決算審査は、過年度の事業執行が適切に行われたのかを決算書および決算説明資料を基に審査する機会です。その年度執行された(あるいは予算化されたのに未執行だった)あらゆる事業が対象となりますので、その気になればすべての数値を一つ一つ問いただすことも可能です。ただ、時間制約はありますので、おおむね各部局数時間、各分科会は2日~3日程度に日程を分けておこないます。2022年度には、「保育士向け男女共同参画と多様な性に関する研修会」という事業が執行されました。2021年に加藤ゆうすけも質疑し、これの実現を望んでいて、担当課も熱心に取り組まれ、実現した事業です。市立保育園の園長・副園長・保育士に対して、多様な性の在り方について伝え、幼児期のこどもに適切に接することができるようにしてもらうための事業で、講師は男女共同参画及び多様な性の尊重に関する審議会委員を務められている専門家が行いました。素晴らしいかたで、本市も頼りにしています。セクシュアルマイノリティ・LGBTIQA+・性別違和、といった視点からの研修に強みを持っていらっしゃるかたです。そのうえで、加藤ゆうすけとしては、複数回研修ができるならば、そのうち何回かは、文部科学省的な言い方で言えば、生命(いのち)の安全教育的な視点から行うこともできたのではないか「幼児期に起こりやすい子どもの性に関する出来事についての対応方法、幼児からの性に関する質問への回答方法、幼児が性について学べる絵本の紹介など、明日から保育士に使ってもらえるアイデアの伝授などもいいのではないか」といった点について、確認をしました。これに対して、課長からは、「今委員からお話ありました通り、生命の安全教育ということで申しますと、子どもを守るとの視点からも、また私共の第6次男女共同参画プランの趣旨からしましても、保育現場で生命の安全教育について学ぶということは意義あることだと私どもは考えますので、今日、委員からご意見いただいておりますので、その辺につきましては、保育現場に申し伝え、共有したいとおもいます。」と答弁がありました。ーーーー 性教育の取り扱いが難しいことは、なんとなく行政関係者でなくともご存じかと思います。詳しく論じると長編になるので載せませんが、日本では性教育がタブー視されがちでしたので、行政運営上もあまり取り扱われなかった歴史はあります。 しかし、最近では、こども自身が自分の心身を大切に扱えるようにという視点や、こどもへの性被害から子どもを守るためという視点など、様々な点から、行政でも議会でも頻繁に取り上げられるテーマとなりました。 一見すると決算審査と性教育は全く結びつきませんが、行政の行うあらゆる事業を審査する点で、9月定例議会は、とても幅の広い審査機会となっています。ーーーーー以下、答弁の書き起こしーーーー■p24 男女共同参画推進事業費 ②保育士向け男女共同参画と多様な性に関する研修会 3回▽=加藤ゆうすけ保育士向けの、ジェンダー平等と、多様な性に関する研修の必要性は、2021年に私も質疑をいたしまして、その後こうした形で2022年に実施されて、そして2022年度の予算審査の際は私も所管の委員会に所属をしていて、というところで関心を持っています。まず、この3回の講師は、どなたが務められたのでしょうか。●=人権・ダイバーシティ推進課長今回の保育士の研修のテーマは、セクシャリティ、多様な性に関わる研修でしたので、ダイビーノンの飯田委員にお願いをしております。 ▽男女共同参画及び多様な性の尊重に関する審議会委員を務められている、飯田様だと思うのですけれども、内容としては、どのようなものだったのでしょうか?●まずは、性が多様であるということ、グラデーションであるということを、まず認識していただくということと、性別で決めつけない保育が大事だということを研修の中で伝えております。 ▽3回という内訳について伺います。3回とも対象者が違って、3回とも中心になる内容はある程度同じで、対象者の役職や役割に応じて内容を少し変えるといった形だったのでしょうか?それとも、3回とも対象者は同じで、3回の内容は、3回聞いて初めてつながるような一連のものだったのでしょうか?●同じ内容を3回行っています。まずは第一回目は園長を中心に受講し、そのあと副園長、そのほかの保育士と3回、同様の内容で実施しております。 ▽決して、この2022年度の講師の方が悪いという意味ではないのですが、飯田委員は、性の多様性という文脈の中で、とりわけご講義いただくのに強みを持っていらっしゃることを感じます。セクシュアルマイノリティ・LGBTIQA+・性別違和、といった視点から強みを持っていらっしゃると思います。3回やって、対象者が違ったとのことで内容がおなじだったのは理解ができたのですが、背景の議論として、複数回できるならば、そのうち何回かは、文部科学省的な言い方で言えば生命(いのち)の安全教育的なみたいな話になりますけど、未就学児に対して具体的にどのように声をかければよいかみたいな部分で、特に、性別に偏らない声掛けというのは今お話しいただきましたけど、・幼児期に起こりやすい、子どもの性についての対応方法・幼児からの性に関する質問への回答方法・言葉や文章で幼児に伝えるのが難しいので、絵本で楽しく学んでもらうにはこういう絵本がいいですよなど、いろいろな角度から、明日から保育士に使ってもらえます、みたいな部分を伝授するというアイデアもあり得たのではと思いますが、このあたりの講師選定の経緯や、対象者をどうしてこのようにしたのか、内容についてどうしてこうなったのかなど、ご記憶の範囲で、どんな議論がありましたか?●研修のテーマは、保育現場に事前にアンケートを行い、テーマを決めました。そのうえで、先ほども申し上げた通り、令和4年度は多様な性を中心のテーマで3回行いました。その結果、効果の高い研修とのことで、ぜひ多くの職員に同じ研修を受けさせたいとの声が令和4年度終わったときにありましたので、令和5年度は同様の内容で3回実施を予定しております。ただ、今委員からお話ありました通り、生命の安全教育ということで申しますと、子どもを守るとの視点からも、また私共の第6次男女共同参画プランの趣旨からしましても、保育現場で生命の安全教育について学ぶということは意義あることだと私どもは考えますので、今日、委員からご意見いただいておりますので、その辺につきましては、保育現場に申し伝え、共有したいとおもいます。
    • thumbnail for 【女性差別撤廃条約選択議定書を採択することを求める意見書】(2023年9月19日 本会議)

      23.09.19 Tue

      【女性差別撤廃条約選択議定書を採択することを求める意見書】(2023年9月19日 本会議)

      ■請願第7号 女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准を求める意見書の提出について 9月19日 横須賀市議会は、「女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准を求める意見書」を、地方自治法第99条の規定により、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣府特命担当大臣(男女共同参画)、外務大臣に対し、提出することと、全会一致で決定しました。   さらりと書いていますが、神奈川県内では中井町議会と座間市議会でしか採択されていないようで、かなり画期的です   9月6日 環境教育常任委員会にて、請願第7号 女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准を求める意見書の提出について を審査し、これを採択すべきものとし、9月19日の本会議で全会一致で意見書提出を決定しました。 ■1 選択議定書とは何か? 女性差別撤廃条約選択議定書は、女性差別撤廃条約の実効性を高めるために、1999年に国連で採択された附属の条約です。女性差別撤廃条約の締約国は189カ国ですが、同条約の選択議定書の締約国は114カ国であり、日本は選択議定書を批准していません。本体の条約の実効性を強化する付属条約が選択議定書なのに、条約を批准しながら選択議定書を批准しないという状態は、「法律は作るが遵守しないと宣言しているようなものである」(浅倉2020)[1]などの批判が長らく寄せられています。第3次男女共同参画基本計画(2010年12月25日閣議決定)にはすでに、「選択議定書については、早期締結について真剣に検討を進める」と明記され、政権の積極的な姿勢が示されているにもかかわらず、いまだに批准に至っていません。 ■2 何が変わるのか? 選択議定書には「個人通報制度」と「調査制度」の2つの手続きがあります。いずれも、一人ひとりの女性が抱える問題を解決するためのものです。 個人通報制度は、例えば、日本国内でなにか女性差別に遭った人が、日本国内の法令で救済されなかったときに、そもそも国の法令で救えないのがおかしい=国に問題があるというケースがあったとします。これを、女性差別撤廃委員会に通報できる制度です。また、調査制度は、ある国で重大で組織的な女性差別があるぞという情報があったときに、その国の協力を得ながら調査し、結果をその国に知らせる制度です。いずれも、女性差別の解消につながりこそすれ、誰かが困るような制度では到底ありません。 ■3 委員会での質疑 こうした背景を受け、以下の質疑をしました。 ▽加藤ゆうすけ ご所見をありがとうございます。いま、意見陳述とご所見では、第5次男女共同参画基本計画における記述に触れていただきましたが、2010年の第3次男女共同参画基本計画の時点で、すでに「選択議定書については、早期締結について真剣に検討を進める」と記されてから数えても、10年以上経過していまして。最近の国会答弁を見ていても、法務省も、選択議定書と司法権の独立が「必ずしも相いれないものとは考えていない」と答弁していたり[2]しますので、我が国の司法・立法上の整理については、機は熟しているようにも思いますが、改めてご所見いかがですか? ●人権・ダイバーシティ推進課長 委員のおっしゃる通り、検討も長く続いていると思います。国会の答弁をご紹介いたしますと、国の検討課題としているところは、国内の確定判決と異なる内容の見解が出た場合、通報者に対する損害賠償保障を要請する見解がが出た場合、それから、法改正にもとる見解が出た場合、実際にどのように対応するか、実施体制の整理がついていないことが課題であるという風に述べられていると認識しています。 ■4 委員会の決定 請願を採択し、意見書を提出すべきものであると、総員賛成により決定しました。<加藤ゆうすけが述べた理由> 女性差別撤廃条約実現アクション共同代表の浅倉むつ子先生も論文でご指摘されていますが、個人通報制度が日本で使えるようになることで、日本が通報されてしまうんじゃないか!という不安や懸念から選択議定書自体を批准しないというのは、人権を尊重する国としては、あまりふさわしい態度とはいえないと思います。国には早期に批准を求めたいと思います。 ■5 9月19日 本会議 伊関委員長 報告 9月19日 本会議にて、請願第7号について表決を行い、全会一致で採択すべきものと決定しました。その後提案された意見書案第3号 女性差別撤廃条約選択議定書の早期批准を求める意見書 についても、全会一致で内容について決定しました。 [1] 浅倉むつ子,2020,「女性差別撤廃条約選択議定書──批准の「障害」とは何か」,国際女性, No.34,pp.135-138[2] 第201回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号 令和2年3月26日○井上哲士君 OECD加盟国のうち、今、女性差別撤廃条約の選択議定書を締結していないのは、本体の条約を締結していないアメリカ以外では日本とチリ、イスラエル、エストニア、ラトビアの五か国だけということになっておりまして、締約国も広がり、そして実際に実効ある実態が出てくる中で、そういう認識に至っているんだということだと思います。 その後、繰り返されたのが、司法権の独立との関係で検討が必要だという答弁であります。この点でも、二〇一一年に、私は個人通報制度と司法の独立について法務委員会で質問いたしました。その際に、当時の黒岩法務大臣政務官が、我が国の司法制度と相入れないという意味ではございませんという答弁をされました。 これ民主党政権時代の答弁でありますけれども、この認識は現在も変わっていないということでよろしいですね。○政府参考人(法務省大臣官房 審議官 山内由光君) 個人通報制度の受入れは、我が国の司法制度と必ずしも相入れないものとは考えておりません
    • thumbnail for 【雑草の生い茂る場所の管理について】(2023年8月31日 一般質問その②)

      23.09.07 Thu

      【雑草の生い茂る場所の管理について】(2023年8月31日 一般質問その②)

      加藤ゆうすけの一般質問の報告その2です。(その3までつづきます)■雑草の生い茂る場所の管理について今年の夏は、いつになく雑草が伸びました。照りつける強烈な日差しと、バケツをひっくり返したような豪雨のコンボは、雑草を、ぐんぐんと成長させました。人類はそんな雑草を前にしてあまりに無力であり、すべての道路をきれいにすることは間に合わず…という光景が全国的にも見られました。ここ横須賀市でも、同様に、道路の除草は追いついていないのが現状です。 ケヤキ・イチョウなどの街路樹が生えていたり、ツツジなどの植え込みがあるところを「植樹帯」「植樹桝」というのですが、この植樹帯・植樹桝にある街路樹については、2022年3月「街路樹整備ガイドライン」という計画がすでに策定され、老木化する危険な街路樹への対応や、根上がりして道路通行を妨げてしまう箇所への対応などについて方針が示されています。 一方、今回のような「雑草をどうしますか?」という部分は、まだまだ方針策定が追い付いていません。もちろん、道路維持課は、順番を決めて除草対応してくれています。頻繁に苦情が寄せられる箇所についても、都度丁寧に対応してくれています。ただ、それでも、今後日本が亜熱帯化し、日差しが照り付け、豪雨が降り、雑草がぐんぐん伸びれば、今以上に対応は難しくなります。 ただ、当然、これを放置すれば、生い茂る雑草で見通しの悪い道路が事故の温床になったり、道路の端を走る原付バイクが雑草で転倒したり、雑草の間にゴミがたくさん捨てられたり絡まったり、問題はより大きくなります。いまこそ、方針策定が必要です。 そこで今回は、明らかに管理が追い付かず、事故防止の観点から対策が必要と思われる植樹帯・植樹桝等については廃止し、その分の事業費を有効活用して、緑陰形成機能が期待できる街路樹整備を重点的に行う、雑草が生えやすい道路の縁石の隙間を丁寧に舗装し埋める等、道路維持管理の方法についてメリハリを利かせられるよう、改めて事業を点検してはいかがでしょうかと問いました。■議員を経たうえで市長を務める上地市長だからこその答弁一般質問その①に引き続き、雑草対策についても、上地市長の答弁は前向きなものでした。上地市長が議員時代に同じように頭を悩ませた課題だからこそ、根本的な解決ができるように早速指示したとの答弁でした。ーーー以下、答弁の引用ーーーー●上地市長 議員おっしゃること、私もずっと議員だったので、理解しているつもりです。これ、今までのやり方を変えていかなければならないだろうということは、容易に想像できるんですね。雑草の定義が、道路使用上支障があるものと、無駄に生えているものという二種類というのもよく理解していて。 じゃあ、これはどういう方法ならばいいのかというのは、実は、模索したのも事実です。今回を契機に、抜本的に、計画的にどうしたらいいのか、まずどういうガイドラインを作りながら中でやっていかなければならないかというのを指示しましたので、もうしばらくお待ちいただければと思います。 私も、何回も、雑草のことで、議員時代に依頼を受けて、できなくて、怒られたことがいくつかあって。議員の皆さんも大変な思いをされているので、同じだと思います。計画的、抜本的な考え方へ変えていきたいと思います。ーーー引用終わりーーーーーーー質問と答弁の書き起こしーーー(2)雑草の生い茂る場所の管理についてア 歩道・車道の植樹帯における雑草の除草などの管理の状況と現状の対応方針について 続いて、雑草の生い茂る歩道・車道の管理について伺います。 歩道・車道の管理に関連したところで、樹木については、2022年3月に「街路樹整備ガイドライン」が策定されました。先ほど、日よけをつくることについて質問しましたが、街路樹は、見た目に四季を感じさせてくれるだけではなく、樹木の枝葉が真夏の日差しを遮ってくれることで、路面の温度上昇を抑え、歩行者の快適な通行を支えてくれるという点でも重要ですので、適正な管理を行いながら、街中の緑を維持するためにも、ガイドラインを策定し、整備に当たることは大変重要と考えます。また、近年、街路樹を巡っては、老木化、根上がりによる通行障害などがたびたび問題視されてきました。こうした課題解決のためにも、ガイドラインは重要であり、今後もガイドラインに沿って進めていただきたいと思っています。  一方で、低木や、植樹帯から旺盛に伸びる雑草への対応は、まだ方針策定が追いついていないのが現状と感じます。順番を決めて、年に1回、ご対応くださっていることや、頻繁に苦情が寄せられる箇所について重点的に管理してくださっていることはありがたく思っていますが、気候危機の中、今後の日本の気候がさらに亜熱帯に近づくことが想定され、夏場の猛烈な雨と日差しによって、雑草が生い茂る速度は速くなると思われます。一方で、少子高齢化が進行する中、行財政も職員数も限られ、町中を年に何度も草刈りすることは現実的ではありません。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」という「割れ窓理論」の話がありますが、管理が行き届かない植栽や雑草の生い茂る場所を放置すれば、そこにゴミがどんどん捨てられ、まちは荒んでいきますし、美化の観点からも対策が必要です。 そこで、歩道・車道の植樹帯における雑草の除草などの管理の状況と現状の対応方針について、市長に伺います。●上地市長 管理状況については、毎年行っている個所、市民要望、パトロールで発見した箇所をできるだけ速やかに行うよう努めていますが、すべての個所に対応できていないのが現状です。また、交差点付近の安全確保のために街路樹ガイドラインに沿って樹木を撤去した場所や、植樹帯・植樹桝のうち、すでに樹木がない箇所はコンクリート舗装や簡易な舗装で雑草が生えないよう対策をしているところです。イ 明らかに管理が追い付かず、事故防止の観点から対策が必要と思われる植樹帯・植樹桝等について廃止し、道路維持管理の方法についてメリハリを利かせられるよう、改めて事業を点検してはいかがか。 生い茂る雑草は、時として、事故の原因にもなります。道路の植樹帯・植樹桝については、横断歩道付近、信号機付近、交差点付近の視認性などを考慮した対応がガイドラインに定められていますが、それでも旺盛な雑草の繁殖力に追いついていないと言えます。生い茂る雑草を避けようと歩行者が車道にはみ出し、車と接触しそうになることもあります。限られた時間・予算の中で職員の皆さんが日々懸命に対応くださっていることは重々承知の上で、市長に伺います。明らかに管理が追い付かず、事故防止の観点から対策が必要と思われる植樹帯・植樹桝等については廃止し、その分の事業費を有効活用して、緑陰形成機能が期待できる街路樹整備を重点的に行う、雑草が生えやすい道路の縁石の隙間を丁寧に舗装し埋める等、道路維持管理の方法についてメリハリを利かせられるよう、改めて事業を点検してはいかがでしょうか。●上地市長 議員おっしゃる通り、植栽帯の雑草の取り扱いについては明確なガイドラインがなく、予算の範囲内で対症療法的に対応しているのが現状です。また、近年は、温暖化が進み季節を問わず雑草の生育が旺盛なことは新たな課題であり、これまで以上にメリハリある対応を行う必要と私も強く感じているところです。現在は、植樹帯・植樹桝の廃止という観点では、横断歩道付近の視認性確保のための植樹帯の撤去や、横須賀中央駅付近など人通りの多い場所での簡易的な舗装による雑草防止処置にとどまっているのが現状です。これは、雑草の刈り取りに比べ、植樹帯の撤去や、簡易舗装による雑草防止処置はコストが10数倍かかってしまうことが原因となっています。しかし、長期的なことを考えれば、このような手法がランニングコストの減少につながりますので、議員ご指摘の通り、メリハリのある方策について財源を含めしっかりと検討したいと思います。<以下、一問一答形式部分>▽加藤ゆうすけ そもそも「雑草」とは何か、人間側の都合じゃないか、という話にもなるのですが、やはり行政管理上「雑草」というのを定義するなら、大きく2つかなと思っています。一つは「道路利用者に対して支障となる植物」、そして「本来生えるべきではない個所から生える植物」と考えています。「道路利用者に対して支障となる植物」は早急に対応が必要だと思っていますが、このあたり、上地市長のご認識はいかがですか?●上地市長 私も同じです。 ▽加藤ゆうすけ そのうえで、なんですが、やはり低木の刈込剪定と、その合間に生える雑草、あるいは縁石と舗装の隙間から生い茂る雑草が、車に乗っていると、非常に目立つなぁと思っていますし、道路維持管理で特に手間がかかる部分だと思います。私も雑草対策を個別に部局にお願いすることがありますし、今も、「あの場所は危ないから除草してほしいな」という箇所がいくつかあります。ただ、様々な場所の雑草対策をそれぞれの議員からバラバラとお願いされるという部局の状況は容易に想像できますので、いつも申し訳なく思っています。 そしてこういった「議員からばらばらとお願いしてしまうもの」、今回質問する今の時点ですでに、道路、公園、放置自転車、上下水道に関する対応もそうですが、市公式LINEで「LINE発見・通報」の機能があるので、本当に便利になりました。この点に街路樹や雑草に関する通報も含まれるので、実際には、気づいたら個別にLINE経由で通報すすればいいのだとは思います。ただ、今回質問したのは、そもそもそういったお願いの原因を根本から無くしていこうという話で、部局の業務負担を減らして、もっと他のところに力を使っていただきたいということでもございます。だからこそ、「道路利用者に対して支障となる植物」が頻繁に生い茂ってしまうところを明示して、対策を計画して、もう議員から個別に相談はされなくて結構ですよ、という状況にもっていっていただきたいのですが、いかがでしょうか?●上地市長 議員おっしゃること、私もずっと議員だったので、理解しているつもりです。これ、今までのやり方を変えていかなければならないだろうということは、容易に想像できるんですね。雑草の定義が、道路使用上支障があるものと、無駄に生えているものという二種類というのもよく理解していて。 じゃあ、これはどういう方法ならばいいのかというのは、実は、模索したのも事実です。今回を契機に、抜本的に、計画的にどうしたらいいのか、まずどういうガイドラインを作りながら中でやっていかなければならないかというのを指示しましたので、もうしばらくお待ちいただければと思います。 私も、何回も、雑草のことで、議員時代に依頼を受けて、できなくて、怒られたことがいくつかあって。議員の皆さんも大変な思いをされているので、同じだと思います。計画的、抜本的な考え方へ変えていきたいと思います。 ▽加藤ゆうすけ ぜひ、計画的に進めていただければと思います。また、その際に、「雑草」の定義のもう一方、「本来生えるべきではない個所から生える植物」を防ぐ方法として、予防もできると思うのです。道路の縁石とアスファルト舗装部分の境界部などにできるわずかな隙間などが、雑草が生えるところになりますが、道路舗装施工のたびにちゃんと埋めておけば、少し減らせる部分もあると思っています。道路に関する事業の様々な工程で可能だと思うのです。舗装維持管理計画や、街路樹整備ガイドラインを見ても、「縁石と舗装の隙間を雑草防止の観点から埋めておこう」という視点は出てきていないので、ぜひ今後、計画、ガイドライン、検討をご指示される際に、様々な道路に関すること、道路工事に関する事業者との契約条項とかも含まれると思いますが、実効性ある雑草予防対策、ご指示いただけないでしょうか?●藤田建設部長 そういった個所の雑草についてもやっていきたいと思いますが、我々が感じているのは、今議員がおっしゃった、縁石と舗装の隙間というものは、舗装してすぐの段階では草が生えていないです。それは、縁石の側にも、言葉は専門的になりますが、乳剤を塗っていますので生えないのですが、年月が経ち雨とともに土がたまって、それとともに生えてくるというのが現状だと思います。そういった対策につきましても、今後考えていきたいと思います。
    • thumbnail for 【女性へのAED使用の配慮について】(2023年9月6日 環境教育常任委員会)

      23.09.06 Wed

      【女性へのAED使用の配慮について】(2023年9月6日 環境教育常任委員会)

       9月6日は環境教育常任委員会を開会し、質疑を行いました。 女性へのAED使用の配慮について、消防局救急課に質問をしました。 民間企業の調査[i]によると、肌に直接パッドを装着するため「女性が倒れていたらAEDの使用をためらう」男性が4割いたそうです。また、京都大学らの研究グループが行った学校でのAED使用についての調査では、小中学校での男女差は見られなかったものの、高校においては女子生徒に使用される割合が、男子生徒に比べ、3割低い、という結果が出たようです。  [i] https://dime.jp/genre/1482723/ こうしたデータからわかることというのは、すなわち、心肺停止の際の処置については1分1秒を争うもので、女性にAEDを使用することを躊躇している場合ではないのにもかかわらず、実際にはそうはなっていないということです。 助かる可能性が低くなることを避けるためには、躊躇せず女性にAEDが使用される必要があります。そのために、体をすっぽり覆うことのできる大きな布を、AEDと一緒に備え付けた方がいいよね?ということをまずは問いました。 また、横須賀市には、救命方法に関するYoutube動画や、講習会が存在するのですが、いずれも「女性に配慮したAEDの使用」に関する説明というものは設けられていません。しかし、例えば、・パッドを素肌に直接貼り付けることができれば服をすべて脱がさずとも使用できること・ブラジャーのワイヤー部分がパッドに触れないように注意をすれば外さずに使用できること・パッドを素肌に直接貼った後ならばその上から布やタオルをかけて肌を隠しても問題ないこと・パッドに触れなければ、金属製のネックレスを無理に外さなくてよいこと…など、あまり知られていないけれども、実際にAEDを使う場面になった際にどうしたらいいかわからなくなるので事前に知っておくことが重要な知識がたくさんあります。 そして、町内会・自治会での講習も、どうしても役員に男性が多いので、「無理に脱がせて訴えられても困るからなぁ」ということを言いだす参加者がいまだにいらっしゃったりします。これらの点から「女性に配慮したAEDの使用」の説明はとても重要で、今後の対応を求める質問を合わせて行いました。答弁としては、●シート等(すっぽり覆う布など)によるプライバシー保護は、他都市で実際に推奨している対応で、非常に有効なもの。市内AED設置施設に対して、シート等の備え付けについての協力依頼をしていきたい。●市Youtube動画では、プライバシー保護に配慮したAEDの使用方法を紹介していなかったので、現在の内容に追加して掲載していきたい。●プライバシーを配慮したAED使用方法、広報は必要なことなので、市ホームページや今後の講習会指導内容を、新たな目線ですべて見直したい。と、ほとんど満点な内容が返ってきました。ーーーー世の中で、当たり前のように【男性】が標準として想定されている物事は、ものすごく多いのが現状です。今回のように、【女性】が想定されていないことが、命にかかわるのが、救急救命や防災の現場です。今回、消防局は前向きな改善を約束してくださいました。今後、ほかにも日々の中で気づきは必ずあるはずです。一つずつ指摘していきたいと思います。↑2017年、自分の住む町内会で行ったAED講習の様子ーーー以下、質疑の書き起こしーーーー■女性へのAED使用の配慮について(消防局救急課)(1)AED設置に際し、体を覆える布を一緒に設置することについて▽加藤ゆうすけ 女性へのAED使用の配慮について伺います。民間企業の調査[i]などを見ますと、肌に直接パッドを装着するため、「女性が倒れていたらAEDの使用をためらう」男性が4割いたそうです。また、京都大学らの研究グループが行った学校でのAED使用についての調査では、小中学校での男女差は見られなかったものの、高校においては女子生徒に使用される割合が、男子生徒に比べ、3割低い、という結果が出たようです。 心肺停止の際の処置については、1分1秒を争うものですので、女性にAEDを使用することを躊躇したり、助かる可能性が低くなることを避けるために、救急救命措置をしている間に体に被せる布やシート[ii]のようなものがあると良いと思います。AEDに体を覆う布を備え付けておく[iii]というのは可能でしょうか?●救急課長 ただいまご質問いただきました、シート等によるプライバシー保護につきましては、他都市においても実際に推奨しているところでございます。ご提案いただきました対応は、バイスタンダー措置を躊躇なく行っていただくためのアイテムとして非常に有効なものだと考えておりますので、市内AED設置施設に対して、備え付け等についての協力依頼をしてまいりたいと考えております。 また、このアイテムを使用するために、重要な救命処置が遅れてしまうことのないよう、設置業者や、今後の救急講習会で周知していきたいと考えております。 (2)女性に配慮したAEDの使用方法をガイドラインとして作成し、啓発することについて▽加藤ゆうすけ そして、東京都[iv]をはじめ、多くの自治体では、「女性に配慮したAEDの使用」について、ホームページなどに掲載し、発信しています。横須賀市でもAED講習会が行われ、AEDの使用の仕方についてのYoutube動画「令和4年8月19日公開 【横須賀市消防局】成人に対する心肺蘇生法(ガイドライン2020)」があがっていますが、現状では、「女性に配慮したAEDの使用」に関する説明というのはない状態です。救急講習会でも「人垣を作って人目をさける」という形では触れていただいているようですが、それ以外の部分はあまりないということで、このあたりの認識、間違いないでしょうか?●救急課長 ただいま委員のご指摘の通りですね、本市のYoutube、ホームページの掲載動画では、プライバシー保護に関した、配慮したAEDの使用方法につきましては、紹介しておりませんでしたので、現在の内容に追加して掲載していきたいと考えております。 また、講習会の指導内容につきましては、実際に人垣をつくるほかにですね、近くにある毛布ですとか、救助者の着ている服等を活用し、プライバシー保護に考慮いただけるように呼び掛けているのが現状であります。 ▽加藤ゆうすけ 今、ぜひ追加したいとおっしゃっていただいたので、進めていただければと思います。現在の啓発内容では、「人垣を作るほど人がいない」時に困ってしまいますし、「緊急時だから我慢しろ」と、助かった後の方に言うのもおかしな話ですし、バイスタンダーと呼ばれる救急現場にたまたま居合わせる周囲の人たちが、どうしていいのか戸惑わないようにする方法が必要と思います。 その中では、いろいろありますけども、パッドを素肌に直接貼り付けることができれば服をすべて脱がさずとも使用できること、ブラジャーのワイヤー部分がパッドに触れないように注意をすれば外さずに使用できること、パッドを素肌に直接貼った後ならばその上から布やタオルをかけて肌を隠しても問題ないこと、金属製のネックレスをされているかたもいらっしゃいますからパッドに触れなければ無理に外さなくてよいことなど、あまり知られていないけれども重要なこと、実際にAEDを使うにあたって本当に困ることはいっぱいあるなぁと思っています。 町内会・自治会で講習をしていただく際も、どうしても役員に男性が多いので、「無理に脱がせて訴えられても困るからなぁ」ということを言うかたはいまだにいらっしゃいます。一分一秒でも早く措置しなければならない際に、少しでも躊躇せずに行動できるよう、女性に配慮したAEDの使用について、ガイドラインを作成しホームページに掲載し発信するですとか、AEDの側に説明シートとして実際に使う際によく困りがちな部分を置いておくですとか、対応をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。●救急課長 ご提案いただいたように、女性に限らず、プライバシーを配慮したAED使用方法、広報は必要なことと考えますので、市ホームページですとか今後の講習会指導内容、新たな目線ですべて見直したいと思います。ご提案ありがとうございました。 [i] https://dime.jp/genre/1482723/[ii] NHK名古屋放送局 「女性にも ためらわずAEDを」https://www.nhk.or.jp/nagoya/lreport/article/001/79/[iii] デイリー東北 「AEDに体覆う布併置 使用時の抵抗感軽減へ」https://www.daily-tohoku.news/archives/88242[iv] 東京都保健医療局 女性に配慮したAEDの使用方法について https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/tamafuchu/yakuji/aed_shiyo.html
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      23.09.04 Mon

      【疲れたときに少し休める場所がある環境づくり】(2023年8月31日 一般質問その①)

      2023年9月定例議会が8月30日から始まり、私は31日に一般質問を行いました。3回に分けて、報告ブログを記します。■疲れたときに少し休める場所がある環境づくり 本市の高齢化がますます進行する中、日々の移動にご苦労されるかたを街中で見かける機会がとても増えました。住宅街からバス停のある大通りにでるまでの途中で、暑い中、花壇のへりや、階段に手拭いを敷いて腰掛け、何度も休みながら、歩かれているかたを見かけたりもしました。 高齢の方の中には、ほんの少しの徒歩での外出でも、途中で休憩が必要な場合があります。免許証を返納し、もっぱらバス移動となり、バス停での待ち時間に立ち続けるのが辛いとのお声もよく伺います。疲れたときに少し休める場所が必要だと感じます。 また、今年の夏の異常な暑さは、日本のみならず、史上最も地球の平均気温が高いひと月に7月がなったとの報道もあるほどでした。日中の屋外を歩くと、強烈な日差しのもとで、日陰の重要性を感じます。災害級の危険な暑さの中で外出を控えるべきですが、「どうしても病院に行かなければならない日、行き帰りのバス停留所で、強烈な日差しを浴びながら、ベンチも日よけもなく待つのは二重につらい」という状況などをよく伺い、何か対策ができないものかと考えました。 日陰が無い公園で、フライパンのように熱せられた遊具・健康器具・ベンチも見かけますよね。えてして、公園のベンチの上にパーゴラ(屋根板の張っていない屋根みたいなもの)はよく見かけるのですが、日よけにはならず、老朽化し見た目にきれいともいえないものもあり、正直、何のために設置したのかよくわからない状況にもなっています。 そして、散歩やジョギングをしていると、公園に自動販売機あると、ちょうどいいのになぁ…と思うことがしばしばあります。特に暑い季節はそうですが、屋外で適切な水分補給ができているか否かは、命に関わります。「公園に行けば自動販売機がある」というわかりやすい形にしていけば、住宅街など店舗が近くに無いところでも、適度に体を冷やし、必要な水分補給を行う上で有効ですし、散歩やジョギングしている人の多くはスマートフォンを持ち歩くか、apple watchなどを身に着けていますから、キャッシュレス決済ができる最近の自販機ならば現金もいりません。災害救援ベンダーにすれば停電時の飲料供給にも役立ちます。 このように、選挙の時に掲げた【3.何歳になっても暮らしやすい環境をつくります】に関連して、質問を組み立て、上地市長に問いました。なお、質問の作成に当たっては、google formsを使ってのアンケートにお答えいただいた皆様からのお声も参考にし、市内を歩き、現場を確認いたしました。ありがとうございました。■部局執筆の割と保守的な答弁と比べて、上地市長自らの言葉で語った答弁はかなり前向き答弁としては、要約しますと…①ベンチの設置・・・狭い歩道が多い本市ではベンチ設置場所は一部に限られてしまうため難しい。ただ、ベンチは体を休めたり、町の賑わいづくりに必要なものなので、市民要望には実情を伺いながら丁寧に対応する。②日よけの設置・・・バス停は、バス事業者が日よけ・雨除けになる施設を設置している。今後、設置要望があった場合、現地の状況をみながらバス事業者と調整する。また、公園のパーゴラにすだれ等をかけることは構造上・安全上難しい。今後、つる性の植物をはわせて緑陰をつくるなどのアイデアを含め、地元町内会のご意見を伺いながら、日陰を作ることを検討する。③自動販売機の設置・・・ 公園に自動販売機の設置が進まない主な理由は公園利用者数のニーズ把握ができていないこと、実際に設置を行う飲料メーカーの収支の課題が影響していること。今後は、公園に設置が進むよう、複数の飲料メーカーに対し、積極的な声掛けをおこなうとともに、飲料メーカーから設置の意思が示された際には、市も全面的に協力したい。というものでした。なお、要約した答弁は、私の一問目の質問に対する答弁なので、部局が綿密に市長と協議し、部局が一言一句用意した答弁です。いわば、「部局が書いた答弁」という性質が強いものです。この答弁を「結構前向き」ととらえるか、「対応は難しいという部分が部局の本音」ととらえるかは、この一問目の答弁を聞いた時点では、まだ何とも判断はできないという感覚を私は持っていました。この後、一問一答形式で上地市長に答弁を求めていったところ、②日よけの設置 ③自販機の設置 は部長答弁となったのであまり変化はありませんでしたが、 ①ベンチの設置については、だいぶ違った印象でした。①ベンチの設置について、この質問をするにあたっていろいろと調べたところ、市役所には設置要望がほぼ届いていないことがわかりました。しかし、議員はそこかしこで「ベンチがほしい」といわれる。私は、このギャップに、本当はベンチが欲しいという市民がたくさんいるけれど、その声が市役所まで届けられていない、というニーズが隠れているのではないか?と考え、これを問うたところ、上地市長からは以下の通り、かなり前向きなトーンでの答弁が返ってきました:ーーーー●上地市長 私もかなり大勢のかたと接しますが(ベンチ設置要望は)あまり聞いたことはないですね、直接的には。(しかし)私自身が(ベンチが)欲しい、あるべきだと思っているのは事実なので、どうしたらいいかなというのはいろいろ考えていたところです▽加藤ゆうすけ 方法として、どこまでの範囲で、どこまで細かく聞くかで行政職員の方もご負担が変わると思いますけれど、今回、質問の中では連合町内会等というような、ある程度大きなくくりも示しました。ぜひ、ニーズを聞こう、ということに関しては積極的に意識を持っていただけるよう、部局に言っていただけないでしょうか? ●上地市長 了解です。何らかの形で、意見集約したいなと思っていますーーーー一問一答形式での一般質問が意義ある点としては、こうした、「市長と直接質疑すると、市長の考えがよくわかる」ことだと思います。市長をリーダーとする執行部は、数千人の職員一丸となって答弁作成をしていますから、基本的には市長の答弁=部局の執筆する答弁です。しかし、市長の心の中といいますか、思いの部分は、直接やりとりをする中でしかわからないものが結構あると、6年議員をやってみて感じています。あと2回に分けて一般質問の報告を続けますが、このほかの部分でも、上地市長の思いを感じる答弁がいくつかありました。そういう意味でも、みなさんにぜひ一度、本会議場に直接傍聴にいらしていただければうれしいです。以下に、質疑の書きおこし全文を掲載します:ーーーー1 暮らしやすい都市環境づくりについて(1) 疲れたときに少し休める場所がある環境づくりア 歩道へのベンチ設置に関する本市の実態把握及び研究の進捗状況と方針について●上地市長 本会議でご質問をいただいて以降、好事例の収集など研究を進めてまいりました。具体的には令和元年に、政令市・中核市120以上の自治体取り組み状況を調べ、その中から、整備指針を作るなど積極的に取り組んでいる神戸市・松戸市を選び、職員が視察に行きました。視察結果から、整備を進めるうえで、歩行空間の確保が大きな課題と改めて認識できました。全庁横断的に検討した結果、本市はその地勢上、狭隘な歩道が多く、設置場所が一部に限られてしまうことから、あえてベンチ整備の方針を作る必要はないという判断に至ったところです。 ただ、街中のベンチは、高齢者など移動にご苦労されているかたにとって、体を休める上で本当に重要なものであり、また町の賑わいづくりの観点からも効果があるものだと思っています。市民の皆様からの要望に対しては、それぞれの実情を伺いながら、丁寧に対応していきたいと考えておりますし、たとえば、よこすか海岸道路など賑わいづくりに必要な場所への設置は積極的に進めていければと思っております。 イ ベンチの設置に効果的な場所を調査するための意見聴取について●上地市長 ベンチの必要性は感じていますが、ベンチの効果的な設置地域については、広く意見をきくというよりも、ニーズをしっかりととらえるために、一つ一つの要望に丁寧に対応してまいります。なお、これまでも要望に対しては十分な歩道幅員が確保でき、近隣の理解を得たうえで、ベンチの設置を行ってまいりました。引き続き、そのような要望があった場合には、歩きやすい歩行空間を確保することを前提に、地域の実情を考慮してベンチの設置を検討してまいります。 ウ 日よけを造ることについて●上地市長 バス停については、現状においても、バス事業者が日よけ・雨除けになる施設を設置していると認識しています。今後、設置の要望があった場合には、現地の状況を勘案し、バス事業者との調整をはかってまいります。また、公園のパーゴラにすだれ等をかけることは構造上・安全上の課題が残るため対応は難しいと考えますが、今後はご提案いただいたつる性の植物をはわせて緑陰をつくるなどのアイデアを選択肢に含め、地元町内会のご意見を伺いながら、必要な箇所に日陰を作ることを検討してまいります。 エ 様々な利点のある自動販売機を公園に設置することについて●上地市長公園内の自動販売機は夏の熱中症対策に有効であり、公園利用者の便益に供する施設として、指定管理公園を中心に多くの公園に設置されています。ご指摘の通り、街区公園内に自動販売機の設置が進まない主な理由は公園利用者数のニーズ把握ができていないこと、実際に設置を行う飲料メーカーの収支の課題が影響していることと考えます。こうした中で、今後は、街区公園に設置が進むよう、複数の飲料メーカーに対し、積極的な声掛けをおこなうとともに、飲料メーカーから設置の意思が示された際には、市も全面的に協力したいと思います。ーー以下、一問一答部分ーー(1) 疲れたときに少し休める場所がある環境づくりア 歩道へのベンチ設置に関する本市の実態把握および他都市の事例の収集・研究状況について(企画調整課)イ ベンチの設置に効果的な場所の調査からまずは始めることについて(企画調整課+道路維持課?)▽加藤ゆうすけ 幅員が狭いのでなかなか本市で難しいとはおっしゃる通りかと思います。かつては、市の管理する歩道上に、勝手にベンチや椅子を置いてあったこともあったと思いますし、それは歩道の幅と安全な通行を確保するうえでは問題だったわけですけれども、ただそこには、「どうしてもベンチや椅子が必要」という市民の願いやメッセージだったのだと思います。この質問をするうえで、会派で話していて、座って休める場所がほしいって声は本当によく聞くよねという背景もあって、質問しています。一方で、道路維持課やかつての高齢福祉課、商業振興課等にベンチ設置要望が来そうなところの過去の要望状況を伺っても、あまり来ていないというのが、実は、実際のデータとしてはあるそうなのですが、ただ、「市役所に要望は届いていないのでニーズはない」と終わらせられるのではなくて、議員として普段市民に接している中で聞く声と、実際にこれまで市役所に届いた件数に差があるというところを丁寧にみていくと、もしかしたら潜在ニーズはあるものと思うので、ぜひ市長にまず伺いたいのは、そういった声、市長も耳にされていますか? ●上地市長 私もかなり大勢のかたと接しますが(ベンチ設置要望は)あまり聞いたことはないですね、直接的には。(しかし)私自身が(ベンチが)欲しい、あるべきだと思っているのは事実なので、どうしたらいいかなというのはいろいろ考えていたところです。 ▽加藤ゆうすけ 方法として、どこまでの範囲で、どこまで細かく聞くかで行政職員の方もご負担が変わると思いますけれど、今回、質問の中では連合町内会等というような、ある程度大きなくくりも示しました。ぜひ、ニーズを聞こう、ということに関しては積極的に意識を持っていただけるよう、部局に言っていただけないでしょうか? ●上地市長 了解です。何らかの形で、意見集約したいなと思っています。 ウ 日よけをつくることについて(企画調整課・公園管理課)(バス停への日よけは難しいとの答弁の場合 食い下がってみる)▽加藤ゆうすけ 建築物とならないように日よけを作るところが大変難しいのは、私が質問するまでもなく、部局の皆様も市長も感じていらっしゃると思います。例えば、太陽の軌道を考慮して日射対策を工夫するとなると、西日を遮るための壁みたいなものがあればいいな、でも壁になると車道側から歩道が見えなくて危ないので、すのこを縦にしたような縦型のルーバーにしてみるとか、あとは路面温度が上がってしまうというのも、バス停で5分10分待っているだけでもかなりしんどい思いをされると思うので、遮熱性の舗装をしたりですとか、バス停周辺だけでもなんとか温度を下げようという工夫の余地はあると思うので、こういったことを含めて、ぜひ交通事業者と協議される際は、協議いただけませんか? ●藤田建設部長 議員からお話のあった遮熱性の舗装とか、そういったものについては、かなり過去からいろいろな研究が進んでいるところでございます。ただ、なかなか現実的に導入している事例が少ない状況でございますが、我々も幅広にその辺は研究をしたいというところと、確かにおっしゃる通りピンポイントにそれをバス停付近にやるということの効果もあると思いますので、そこも含めて研究していきたいと思います。 ▽加藤ゆうすけ そして、日よけの部分で、パーゴラの話を出しました。パーゴラは、2年前に、様々な公園に関する質問をした際に、様々な方からインターネット上のアンケート機能を使ってご意見を募った際に、あれ(パーゴラ)は何であるんだろう?というようなお話を伺って、その頃から気になっておりました。今回改めて、いろいろな方に、このパーゴラをどうしたらいいですかね、といろいろな方にきいたところ、・つる性の植物を這わせて緑陰をつくることについては、日陰をつくり涼しくなるし緑も増えて気持ちがいいというご意見をいただきました。一方で、・藤棚はきれいでいいのだけれど、花のいい香りに誘われて蜂が来てしまうためちょっと怖いという、お子さんをお持ちの方からご意見をいただきました。どちらも理解できるので、なかなか悩ましいところで、そういったことも含めて、できれば屋根のある東屋タイプがベスト、しかし費用と手続き的に難しいのでルーバーやすだれ、それもだめならつるを這わせて緑陰でも、という背景が、質問の背景にあります。正直な私の思いです。ただ、つる性の植物を這わせたときに、今度はつると雑草が伸び放題になって座れないという状態のパーゴラというのを、実は久里浜中学校の裏で見かけたりしているのですが、このパーゴラを、ある意味での本来の目的の通りに、つるを這わせて緑陰を作っていく形で生かしていくことを検討いただける場合は、どんな植物がいいか・どのような頻度で剪定などの管理も含めて、近隣のご意見も伺いながらぜひ計画的にという部分は、新たな雑草問題を作らないようにという意味でも、進めていただけないでしょうか? ●藤田建設部長 おっしゃる通りだと思います。私ども、パーゴラにつきましてはつたを這わせている実例もございます。先ほど東屋の方がいいという議員のご指摘でございますが、冬場には、逆にお日様が欲しいというご意見も当然あるところもございますので、そのあたりも含めて、管理の面も含めて、進めていきたいと思います。 エ 様々な利点のある自動販売機を都市公園に設置することについて(公園管理課)▽加藤ゆうすけ 経済性を考えた際に事業者が手を出しにくいということは理解できます。そして、その一方で、ニーズ把握がそもそもできないというところもポイントかなと思っています。具体的には、公園の利用人数・前面道路の車両通行台数や通行人数などは、街区公園や近隣公園で一つ一つ調査をするのは難しいともおもっています。 事業者に積極的にアプローチ・ヒアリングいただけるということなので、ぜひその際にこの辺もというところなのですが、毎日のように自動販売機に飲料を補充し、空き缶を回収する現場のドライバーのかたですと、「あの場所に置けばちゃんと買ってくれるだろう」と肌感覚はあると思うんです。先ほど申し上げた、経済性を判断するうえでまだデータがないという部分も、横須賀市はスマートモビリティに関して熱心に取り組んでいますから、今後、いままで取れなかったデータをとれるかもしれないという可能性も出てきます。 なので、事業者を通じたヒアリング、やっていただきたいですし、その部分の可能性の中で様々な現場の意見も参考になるかもという部分と、新しいデータが出てきた際に設置の判断をできるようにという部分は、可能性を残しておきつつ進めていただきたいと思いますが、いかがですか? ●藤田建設部長 私どもも、議員がおっしゃったとおり、事業者がかなりノウハウを持っていると思っています。公園に限らず、民間施設にもどういった場所に自動販売機を置けば効果的かというのはおそらくわかっていると思います。公園に設置する場合も、公園利用者だけでなく、道路を歩く方にも買っていただけるケースもあると思いますので、事業者にヒアリングしながら前向きに進めたいと思います。
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      23.08.23 Wed

      【高校生対象の広報広聴会を今年度中にやります】(2023年8月23日広報広聴会議)

      8月23日は、今年第3回目の広報広聴会議でした。第2回の模様は、こちらのブログでお伝えした通りでして、https://www.katoyusuke.net/blog/23071401第3回では、前回から持ち越した「今年度の広報広聴会をどうするか」を議論しました。結論として、【今年度は高校生を対象とする広報広聴会を開催しよう】ということに決定し、良い結果となりました。もちろん今後、広報広聴会議以外の協議の場において、「こんな対象やテーマに対する広報広聴会も開催しよう!」とプラスアルファの開催提案があるかもしれませんが、ひとまずこれで今年度最低1回は、若者から意見を伺う機会を用意できました。「どのようなテーマで高校生からご意見を伺うか」は、次回以降協議します。「若者政策について、当事者に話を聞く」という案も示され、次回以降の協議も楽しみです。
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